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還暦を迎えた私は、いまだに英語に対する苦手意識が抜けません。

8年以上も、学校教育を受けたにも関わらず、娘の外国人の夫と英語では全く話せません。

その娘の夫は日本人学生向けの英語プログラムを紹介しに、今来日中です。

今日は私の体験したことからわかった効果的な語学学習の骨子をお伝えしようと思います。

*娘と中国語

実は、私の娘は【中国語】は、ネイネイティブ並みに話せます。

ですから、中国、台湾、アジア圏の国々に出かけても、困ることは、 ありません。

結婚している相手のオーストラリア人の彼氏とも、 兄の留学していた台湾で知り合ったのも、中国語が共通の言語としてでした。
(彼氏さんもオーストラリアで中国語を学び台湾に留学していたので、)

なぜ、日本人であり日本に住んでいた娘が中国語をそこまで話せるのか?

娘は大学では外国語学科に行っていましたが、そこではベトナム語を学んでました。

(とても、苦戦していましたが、、、) ですから、大学教育で得たものではありません。

実は娘は、友人の華僑の華人に勧められて、華僑の幼稚園に入りました。

3年間通い簡単な中国語を教えてもらいましたが、近接の中華学校に 9年間通いあっという間に中国語を習得していきました。

私がなぜ、英語に一見関係のない娘の中国語についてお伝えしているか というと、娘の学校で、中国語を学んだやり方が、

巷で勧められている 英語の学習法と同じだからです。

娘が、小学校1年生の時私が予習させるのに母親である私は日本語の訳をさせていました。

すると、先生から、すぐにそのやり方をやめるように指導されました。

中国語の習得は、日本語の回路とは別の回路を作る作業であるとのことでした。

回路の異なる日本語の翻訳は絶対にしてはならないことだったのです。

小学1年から、中国語の授業は、【音読】と【暗唱】の繰り返しで暗唱ができない場合、

居残りをさせられ、できるまでやりました。

暗唱が出来たらそれをノートに書いて最後に少しの文法問題をやるという順序で、見る見るうちに中国語で話せるようになりました。

裏覚えですが確か3年生になったくらいから、ごくごく簡単な作文が入ってきて、

6年生では中国語の劇を演じ、弁論大会みたいなものもあったように思います。

この経験から、自分が8年見習ったのに英語が話せなかった理由がわかりました。

それは常に日本語の回路の中で英語を考えていたからです。英語の回路を作れていないからでした。

*母国語の習得の回路つくりから学べること

人の持つ5間のなかでも、「聴覚」は最も速い時点で、発達します。

「聴覚」は、受胎18周前後から機能し始め24周で積極的に聴くようになります。

おなかの中の刺激は、音が一番変化があり、胎児であった、あなたのお子様も音で毎日学習していました。

ママの胎内音を聴いて、お子様は育たれたのです。

赤ちゃんの時には、15ヘルツ~2万ヘルツまでの音域の音を完全に聞き取る能力を持っています。

その後、赤ちゃんが育つ環境にない音、馴染みのない音は、取り入れなくなります。

それで日本に生まれた赤ちゃんは日本語「150ヘルツ~1500ヘルツ」の低周波領域のみしか聞き取れなくなっていきます。

下記の表はそれぞれの言語の持つ周波数の領域を示しています。

一度言語を聞き取る周波数領域が固まってしまうと、よほど、専門的なメソードを実践しない限り

はなかなか、他言語の周波数帯の音を認識できません。

言葉には、それぞれ一定のリズムがあります。大まかに、3つの言語リズムに分けることができます。

*ラテン語【仏、伊、スペイン】

子音+母音+子音 シラブル【音節】リズム

*ゲルマン系【英、独,蘭】

音の強拍が交互で、メリハリのある ストレスリズム

*日本語

【子音+母音、母音のみ、特殊拍】独特なリズム構造  シラブルリズム

音節より小さなモーラという基本単位があり、モーラ【お*ん*が*く】【き*っ*ち*ん】
音節【on-ga-ku] 【kit-chin】

生まれたばかりの赤ちゃんはストレスリズム【英語】と、モーラリズム【日本語】を区別できるそうです。

新生児はリズムの違いこそで、言語を区別できるのです。

それですから、赤ちゃんは4か月から、2歳までをかけてママの発声のリズムに近づいて、

2歳から、日本語のリズムで発声するようになれるのです。

子供が話すことができる順番は、聞く⇒まねて発音⇒会話です。

 

*音読、暗唱【音声学習】は英語脳の回路つくり

母国語のところで話した言語の周波数をまず聴くことが順番です。

英語などの外国語の場合、もちろん、電子機器などでネイティブの音を聞くこともできますが

もっともよいのは、正しい発音でその音を自分が発声して自分の耳で聞くことです。

外国語の回路つくりの第1歩がこれです。そこで、そのために音読が大切なのです。

そして、ここでとても大切になってくるのは正しいオーラルの使い方による正しい発音で読むということです。

ネイティブの方がいれば、その方のそばでオーラルの使い方を見てマネしながら発音するとベストですし、

少なくとも、発音記号を正しく読める指導者につく必要があります。

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*語学の天才と言われるシュリーマンの勉強法について

1841年 20歳 英語、フランス語オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、

1844年? ロシア語

1854年 スウェーデン語、ポーランド語

1956年から2年ほど 現代ギリシア語、古典ギリシア語

1958年夏 25年のブランクを経て、ラテン語の勉強を再開

1958年 事業から手を引くことを考える。アラビア語を学習

68歳で死去

本当にたくさんの言語を習得されていた人なんですね!

*シュリーマンの提唱していた学習法の一つが、大きな声でたくさん音読すること、です。

シュリーマンは毎晩大声で朗読しました。その結果、他の間借り人が家主に苦情を持ち込みました。

そして、シュリーマンはロシア語の勉強中、2回も住まいを変えるはめになりました。

その代わり、シュリーマンは6週間後にはロシア語で手紙を書き、会話するまでに上達したそうです。

音読に限らず、リピーティング、シャドウィングなど、声に出す勉強法は本当にオススメです。

たとえ、外国語学習の目的が会話にはなく、読み書きのみだとしてもオススメです。

黙読だと目のみですが、音読すれば、目、口、耳を使うことになるのです。

シュリーマンは音読するために先生を雇いましたが、今はインターネットで無料の音源も多数ありますし、

CD付きのテキストも安価で手に入ります。いい時代ですね。ぜひ、声に出す勉強を取り入れてみてください。

もう一つが暗誦です。

シュリーマンは、英語とフランス語を学ぶ時、それぞれ二つの小説をそらで覚えたそうです。

暗誦により各国語の基本的知識を身につけたのですね

シュリーマンは、3回注意深く読めば、先生の前で散文20ページを暗誦することができた、とまで、いっています。

本当だとすると、スゴイ暗記力ですね。

 

*まとめ

いかがだったでしょうか?

外国語。主に英語の学習方法のヒントをつかんでいただけたでしょうか?

特殊な能力がいるわけではなく、正しいオーラルの形で何度も音読をして正しい周波数帯での音を聞き、

それを暗唱して、使ってみるところまで行くということを繰り返し行っていき、

徐々に作文、文法にも精通していくことで語学を得意分野に変えていけることが可能です。

ご自身やお子様の英語教育に少しでもヒントにしていただけたら幸いです。

英語の歌をどうぞ!

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